従業員を怒れないという悩み
飲食店で店長として勤務する上で、従業員へのしつけや教育といったものは切って放すことのできない問題です。これに苦悩する店長は非常に多くいます。
◆従業員はほとんどがアルバイト
僕たちサラリーマン店長の職場である飲食店では従業員のほとんどがアルバイトです。
ひとつの店舗あたりの従業員の数は、業態や規模にもよりますがおよそ20~50名ほどです。
それに対して正社員の数は店長を含めて1~5名ほどです。
従業員の90%以上がアルバイトで構成されているのです。
◆アルバイトへの教育
アルバイトは若い学生がほとんどです。
基本的には無責任で自分勝手です。
アルバイトである以上はある程度は仕方がないとは思いますが、やはり店長としては教育する責務があります。
何よりも従業員が育つことが店長のライフワークバランス形成とも直結するのです。
・アルバイトに新しい仕事を教える時
・アルバイトが間違えた時
・アルバイトがルールを破った時
主にこの3つがアルバイトへの教育が発生するタイミングです。
◆怒るということ
アルバイトへの教育においては怒るべきか怒るべきでないかという点について大きく意見が分かれます。
怒って分からせるか、怒らずに諭して分からせるか。
教育というからにはどう考えても後者が正だと思っている人は怒れないと思います。
怒るべきではないと思いながら怒れる人間はいません。
でも基本的には怒る店長の方が評価が高いことが多いです。
だから怒れない店長は苦悩します。
怒ったほうが従業員は従順になります。
意義が伝わっていなくても、店長が怖いから言うことをきくのです。
結果的にパッと見の店舗クォリティは向上します。
上司からも『もっと怒ったほうが良いんじゃないか』『もっと怒らないとダメだ』といったことを言われます。
そうしていくうちに怒れない自分がダメなんだと思うようになってくるのです。
これは店長として非常にありがちな悩みのひとつです。
しかし、それで向上した店舗クォリティはハリボテなのです。
よく考えてください。
本来、従業員教育をする上で怒る必要性なんてないのです。
怒ることが教育なわけないのです。
思い出してください。
なぜ【デキる店長】は教育の際に怒るのか。
怒るというのは手っ取り早く店舗クォリティを上げるための手段だからです。
なんのために手っ取り早く店舗クォリティを上げるのか。
それは店長以上の役職に昇進するためです。
僕たちには必要ありません。
◆最後に
サラリーマン店長ですから周囲の評価ももちろん大事です。
無視してはいけません。
会社に貢献することも重要です。
しかし、あくまで一番大事なのは自分のライフワークバランスです。
そこを忘れてはいけません。
自分がなんのために働いているのかを忘れずにいてください。
怒るべきでないと感じたなら怒るべきではないのです。
怒るべきでないと思いながら怒っても従業員はついてきません。
自身を持って怒らないという選択をしてください。
自分に合った方法でしっかりと従業員に教育してください。
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